唄う六人の女

2023.10.20

EVENT

⽵野内豊・⽔川あさみ・アオイヤマダ・服部樹咲・桃果・武⽥玲奈・⽯橋義正監督登壇!完成披露上映会レポート

⽵野内豊さんと⼭⽥孝之さんがW 主演を務め、2022 年春(5〜6⽉)に京都府南丹市美⼭町の芦⽣の森にて撮影が⾏われた映画『唄う六⼈の⼥』が10⽉27⽇(⾦)より全国で公開されます。

奇妙な森に迷い込んでしまった男⼆⼈と謎の六⼈の⼥が織りなす、⽵野内豊&⼭⽥孝之W 主演のサスペンススリラー映画『唄う六⼈の⼥』(10 ⽉27 ⽇(⾦)公開)。その完成披露上映会が10 ⽉20 ⽇(⾦)に都内映画館で実施され、⽵野内豊、⽔川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、桃果、武⽥玲奈、そして⽯橋義正監督が出席出席しました。

“刺す⼥”を演じた⽔川、“濡れる⼥”を演じたアオイ、“撒き散らす⼥”を演じた服部、“⾒つめる⼥”を演じた桃果、“包み込む⼥”を演じた武⽥は艶やかな劇中⾐装で参加し、満員御礼の会場を魅了しました。⻑年本企画を温めていた⽯橋監督は、念願の作品お披露⽬に「キャストの皆さんが愛情を持ってこの映画に関わってくれたのが本当に嬉しくて…。そしてまたこのように皆さんと再会ができて嬉しい」と豪華ラインナップ集結に喜⾊満⾯でした。

そんな⼥たちに翻弄される主⼈公・萱島森⼀郎役の⽵野内は、⽯橋監督・⼭⽥孝之主演の『ミロクローゼ』を観て衝撃を受けたことをきっかけに、⽯橋組参加を熱望しました。「実はこの作品はオファーを受けた時から今⽇を迎えるまで数年も掛かっています。⼀時期は実現しないのではないか︖との不安もよぎりましたが、無事に完成をして今⽇を満席で迎えられたことを嬉しく思います」と喜びを噛みしめ「やっと⽯橋監督とご⼀緒出来たことが嬉しく、この⽇を迎えられたことは奇跡だと思います」と作品
完成に⼤感動。そして「まさに独創的で⽯橋監督にしか作れない、⾔葉では⾔い表せない世界観がある」と⽯橋ワールドを絶賛していました。

六⼈の⼥たちはセリフが⼀切ないという、⼀種異様な特殊キャラ。“刺す⼥”⽔川は「セリフがないというのは不思議な体験でリアクションを起こさず、⽵野内さんとやり取りが進む感覚は⾯⽩かった。無表情で演じなければいけなかったので、⽵野内さんから⾔われるセリフに対しての⾃分の反応をグッと抑えてそぎ落とす作業は貴重な経験でした」などと回想していました。

幻想的な⽔中シーンが⽬を引く“濡れる⼥”アオイは「⽔中でパフォーマンスするのは初めてだったので、それは不安もありつつも乗り越えたい壁でした。⽔深5 メートルのプールで呼吸法を教わりましたが、⽔温が1度違うだけで呼吸の深さも変わるので焦ったりして…。⽔中の⽣き物たちはこれと戦っているのかと肌で感じました」と熱演を報告。共に⽔中シーンに挑戦した⽵野内は「彼⼥と⽐べたら私は単に沈むだけですから…あ、これはネタバレか」と苦笑いしつつ「思いのほか⽔が冷たくて呼吸を溜めておくことが難しかった」と振り返ると、アオイは「私がパフォーマンスに集中して過ぎて⽔中から上がれなくなったとき、⽵野内さんが助けてくれました」とハードな舞台裏を明かしていました。

⾃然と同化しての⾝体表現がメインの“撒き散らす⼥”を演じた服部。⼤⾃然でのロケを振り返り「⾃然豊かで綺麗で空気も気持ちが良くて。撮影で緑のパワーをもらって⾃分のエネルギーを出し切ってやるぞと意気込んで⾃然と同化していました」と充実した表情。

“⾒つめる⼥”桃果は⽬の演技を意識したそうで「瞬きも意識して⽬も動かさず、⼈間ではない⽣物に成り切りました」とこだわりを⼝にしていました。

⼀⽅、“包み込む⼥”と萱島森⼀郎の恋⼈・かすみの⼆役を演じた武⽥は「⾐装がお洋服とお着物で、撮影も都会と⼤⾃然の中という違う雰囲気だったので、⼆役の演じ分けは⾃然と出来ました」と⼿応えを得ていました。

残念ながらこの⽇参加できなかったもう⼀⼈の主演・⼭⽥は、ビデオレターを通して作品をアピール。「忙しく現代で⽣きている中で忘れてしまったり、意識が⾏かなくなってしまった部分もある⾃然との共存だったり、我々が仕事して、ご飯を⾷べて、寝て、⽣きるということよりももっと根本的なこと、でっかい地球の中で⼀つの⽣命体として⽣きる上で、もっと何か感じたり、意識を近くにおいておかないといけないということに気づかされる映画だと僕は思っています。この映画を観て考えるというより、どちらかというと僕は、⼼を開いて、それを受け⼊れてみる。そこで⾃分がどう思うか。どんな感覚になるのか、という映画だと思っています。楽しんでください︕」。

最後に主演の⽵野内は「初めて脚本を読んだ時に、⽯橋監督による描写感が活字の中では捉えきれない部分もあってどのような映画になるのかと思っていました。⽯橋監督は⽣物としての⼈間を様々な視点で映し出しています。六⼈の⼥たちが住む⽇本の儚い森の美しさや彼⼥たちがそこに存在する意味を通して、⽯橋監督が作品に込めたメッセージを感じてもらえたら嬉しいです」とアピールし、舞台挨拶は和やかに幕を閉じました。

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