唄う六人の女

2023.09.17

NEWS

南丹市プレミア先⾏上映会トークセッションレポート

⽵野内豊さんと⼭⽥孝之さんがW主演を務め、2022年春(5〜6⽉)に京都府南丹市美⼭町の芦⽣の森にて
撮影が⾏われた映画『唄う六⼈の⼥』が10⽉27⽇(⾦)より全国で公開されます。
そんな本作の公開に先⽴ち、撮影地になった南丹市で全国初
のプレミア先⾏上映会「ONE NANTAN CINEMA FESTA ―今
夜、森の中で、まちとひとが⼀つになる―」が、9⽉16⽇(⼟)、
「るり渓 ⾼原(るり渓温泉 ポテポテ広場)」で開催されまし
た。

南丹市が誇る豊かな⾃然の魅⼒を体感しながら映画を鑑賞で
きる野外上映イベントの上映前に、⽯橋義正監督、主演の⼭⽥
孝之さん、出演者のアオイヤマダさん、武⽥玲奈さん、桃果さ
ん、任意団体芦⽣タカラの森・代表の⿅取悦⼦さんが登壇し、トークセッションを⾏いました。

まずは、監督に、南丹市美⼭町の原⽣林を撮影場所に選んだ理由を尋ねると、「全国の森を回りましたが、原⽣林で感じたことをそのまま伝えるには、原⽣林の中で感じた演技や感情が画⾯に出てきて初めて伝わると思ったからです」と原⽣林での撮影への思いを明かしました。そんな原⽣林の魅⼒を聞かれた⼭⽥さんは「気持ちよかったです」と⾔い、「僕が演じた役はひどいことも⾔いましたが、素敵な環境で撮影させていただいた」と⾃然への感謝の思いを述べていました。


また、アオイさんは「私は原⽣林には⼊っていませんが、ここは本当に東京と空気が違う。美⼭での撮影の時に、鮎がたくさん獲れると聞いたので鮎の佃煮を買って、夫に作ったお弁当がこちらです(笑)」と、⾃⾝が着⽤している、鮎の佃煮が⼊ったお弁当の写真がプリントされたワンピースを披露すると観客からは拍⼿が起こり、登壇者からも驚きの声が上がっていました。


武⽥さんも「こんなに緑って深いんだと感じましたし、都会では感じられない⾃然の⼤きさを感じました」、撮影時に原⽣林に⼊れなかったという桃果さんも「(原⽣林に)⼊りたかった。⾃然の中に⼊ると空気が良くて癒されます」と⼝々に⾃然への思いを語っていました。

それを受けて監督は、「⾃然とどう⽣きていくかがテーマ」と⾔い、「僕は、⼈間は何のために⽣きてきたのかずっと考えていて、その気持ちをこの映画にぶつけた。⼈間は⽣きていくとどうしても環境破壊をしてしまう。でも、未来は⾃分たちの⽣き⽅によって変わっていく。前向きに皆で考えていくべきだという思いをこの映画にしました」と映画の成り⽴ちについて熱い思いを述べていました。


さらに、⼭⽥さんのキャスティングについて監督は、「12年前の『ミロクローゼ』の時に⼀⼈三役で、アクションも殺陣もあってと無理難題を⾔いましたが、フルパワーでやってくださって。この映画もファンタジックだけど、役者の演技でリアリティを出さなければいけないと思ったので、⼭⽥さんにお願いしました。素晴らしいパフォーマンスを⾒せてくださった」と⼭⽥さんを絶賛。また、6 ⼈の⼥のキャスティングについては、「この⼈のことが頭から離れないというような魅⼒がある⽅にお願いしました」と明かしていました。


監督のオファーを受けた⼭⽥さんは脚本を読んで「⾯⽩い。忘れてしまいがちな深いメッセージがあって」と感じたそうですが、役を演じることは「すごく憂鬱だった」そうです。「気持ちを⼊れて役になって台詞を出して、その瞬間に誕⽣したような気になるんですが、今回はこの⼈にはなりたくないと思って。でも、全⼒でやらないと伝わらないと思った。憂鬱ではありましたが、ちゃんと仕事したと思います(笑)」と振り返っていました。


個性溢れる6 ⼈の⼥を演じたアオイさんは、「⽯橋さんが映画を撮るなら、ぜひ出させてください!と思っていました。どんな尖った作品を作るんだろうとワクワクしていました。完成した作品を観ると、⼈⽣のテーマが詰まっていて、⽯橋監督の作品なのに違う⼈が作ったような感覚でした」と語り、武⽥さんは「⾃然があるところで育ったので、⾃然の中での撮影を楽しみにしていました。脚本を読んだ時はどんな感じの役になるのかつかみきれなくて不安もありましたが、⾃然もパワーになりました」と⾃然が助けになったそうです。


桃果さんは「⼥性6⼈全員台詞がないのでどんな⾵になるんだろう?と思っていましたが、台詞がないことを忘れるぐらい⾯⽩く、素敵に出来上がっていました。私が演じた役は感情があるのかないのかわからなかったんですが、監督に「⾒つめていてほしい」と⾔われたので、⼦どもの頃の気持ちに戻って、いろんなことを読み取らずにその場で起きたことを感じ取ってただ⾒つめていました」と撮影を振り返っていました。


ここ南丹市での撮影の思い出を尋ねると監督は、「撮影が終わって美⼭の景⾊を⾒ながら、滅多に飲まない⽇本酒を飲みながらゆっくりできたのは貴重な時間だったと思います」と振り返り、⼭⽥さんは「鮎ですね。宿の横の川で獲った鮎を宿で⾷べさせてもらいました。⽔が綺麗なので味が全然違って美味しかったです」と嬉しそうに話していました。
最後にアオイさんは「⾃然と⼈間を分けるのではなく思いやりがあればいい⽅向に向かうと思います」、武⽥さんは「こんなに素晴らしいところで観ていただけるのが嬉しいです。全⾝でこの映画を体感してほしいです」、桃果さんは「改めて⾃然の⼤切さを感じてほしいです」、⼭⽥さんは「⾃然への思いを再認識しなきゃいけないと思って作りました。まずは観ていただきたい。⼈間の役割を考えるきっかけになる映画になれば」、
監督は、「今⽇が初めての上映会。難しいことを⾔ったかもしれませんが、素直に楽しんでもらえたら嬉しいです」と作品をPRしました。

また、会場では京都の⾹⽼舗、松栄堂と映画がコラボし⼭⽥孝之がセレクトした⾹りを使⽤した⾹り袋と、ライフログSNS、「PAZR」とコラボした森林保護チャリティーも実施した。京都の⾹⽼舗、松栄堂とコラボした⾹り袋を来場者に配布。こちらには主演の⽵野内豊、⼭⽥孝之よりメッセージが送られた。会場限定の施策として⾹⽊を炊き、会場全体が映画をイメージした森の⾹りに包まれた。


またライフログSNS、「PAZR」との施策として、本作のテーマでもある⾃然との共⽣のため、撮影地芦⽣の森に寄付される森林保護チャリティーを実施した。またこちらは本⽇より来場できなかった⽅向けにも配布される。
ピースを取得するだけでチャリティーに参加でき、その体験証明としてデジタルデータで残すことのできる施策。
https://pazr.jp/present/utau6⇒こちらにアクセスのうえアカウント登録後にピース取得していただくだけで、「芦⽣タカラの森」にNUNW株式会社より100円が寄付されます。
※登録、ピースの取得はすべて無料です。

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